医療保険部会で医師偏在是正対策と高額療養費見直しを含む医療保険制度改革を議論
- 医師偏在是正対策の総合パッケージを2024年末までに策定する方針
- 2026年度医学部定員上限は2024年度を超えない範囲で設定
- 高額療養費支給総額は4年間で2割以上・600億円以上増加
- 1000万円以上の高額レセプトは4年間で約3倍に増加見込み
- 高額療養費見直しに賛成する意見と低所得者配慮を求める意見が併存
第187回社会保障審議会医療保険部会では、資料1「医師偏在是正対策について」と資料2「医療保険制度改革について」が議題となった。資料1では、2024年6月21日閣議決定の骨太方針2024に基づき、医師の地域間・診療科間・病院診療所間の偏在是正に向け、医師確保計画の深化、医師の確保・育成、実効的な医師配置を柱とした総合的な対策パッケージを2024年末までに策定する方針が示された。あわせて2026年度医学部定員の上限を2024年度を超えない範囲とし、2027年度以降の定員適正化を検討するとされた。資料2では、2024年11月21日の部会で出された高額療養費の在り方に関する複数の委員意見が紹介された。高額療養費の支給総額が健保組合データで令和元年度から5年度の4年間で2割以上、600億円以上増加し、1000万円以上の高額レセプトは約3倍に増加見込みであることが示された。委員からは、負担能力に応じた負担への見直しに賛成する意見がある一方、セーフティネット機能への配慮、低所得者への配慮、受診抑制への懸念、具体的なシミュレーションの提示を求める意見、施行時期について保険者のシステム改修期間への配慮を求める意見など、多様な意見が出された。委員名簿も資料として配布された。