再生医療等の情報公開に関する国民調査結果とEVs・培養上清の法令上の取扱いを議論
- 国民調査で「再生医療」の言葉の認知度61.1%、内容理解は12.6%のみ
- 自由診療の再生医療の有効性評価を「難しい」とした人が44.0%
- 令和7年度厚労科研報告書はEVs・培養上清を法の対象とすべきと提言
- EVsの臨床研究は世界で128件、第III相試験は6件確認
- 培養上清をEVsと称して投与する事例への安全性上の懸念が指摘された
第8回ワーキンググループでは2つの議題が扱われた。1つ目は「再生医療等の適切な判断に資する情報公開について」で、厚生労働省委託事業として実施された「再生医療等に対する国民の理解に係る調査」結果が示された。調査は18歳から69歳の男女5,000名を対象に令和8年2月にインターネットで実施され、「再生医療」という言葉の認知度は61.1%だったが、内容まで理解している者は12.6%にとどまった。また自由診療の再生医療について科学的有効性の判断を「難しいと思う」と回答した者が44.0%であったのに対し、「易しいと思う」は12.0%にとどまった。2つ目の議題はエクソソームを含む細胞外小胞(EVs)及び細胞培養上清液の法令上の取扱いについて。令和3年のとりまとめ報告書では現時点でEVs等を再生医療等安全性確保法の対象としないとされていたが、令和6年法律第51号附則で施行後2年を目途に検討を加えることとされた。厚労科研特別研究の令和6年度報告書ではEVsの臨床研究が世界で128件(第III相6件等)進展している状況が示され、令和7年度報告書では一転して「EVs及び培養上清は再生医療等安全性確保法の対象とすべきである」との見解が示された。培養上清をEVsと称して投与する事例への安全性上の懸念も指摘された。