英PatientViewが世界505のがん患者団体を対象に行なった調査”Corporate Reputation of Pharma 2025/2026 Cancer Edition”が発表されている。

https://www.fiercepharma.com/marketing/roche-tops-oncology-reputation-rankings-astrazeneca-climbs-back-2nd-place

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この調査は、2025年12月から2026年3月にかけて、世界505のがん患者団体が回答しており、31の製薬・バイオ企業を対象とした質問となっている(35のがん領域にまたがる)。回答している患者団体は過去1年で計800万人のがん患者を支援したとされ、今回は血液がん(80団体)、乳がん(85団体)、肺がん(28団体)の3領域に特に焦点が当たっている。
全体として製薬業界全体のレピュテーションは緩やかに下がっている傾向にある。製薬会社の企業レピュテーションを「Excellent」または「Good」と評したがん患者団体は62%(2025/2026)であり、コロナ直後に記録した過去最高の67%(2021/2022)から低下しており、前年と同水準にとどまっている。高いレピュテーションとなっているポイントは「Innovation」と「Products of benefit」である。その中でがん領域の評価は、業界全般のレピュテーションよりは高めだとFiercePharmaは述べている。

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逆に評価が低くなっているポイントしては、がん医薬品へのアクセスがあり、Excellent/Goodと評した団体はわずか26%、公正な薬価政策に関しては至っては10%しかいない。5年の推移で見ると、「Products of benefit」(69→71)や「Patient centricity」(49→54)は改善した一方、「Corporate reputation」(67→62)、「Patient group relations」(59→56)、「Services “beyond the pill”」(45→38)、「Access to medicines」(33→26)、「Fair pricing policies」(15→10)は軒並み低下した。

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患者団体の定性コメントの中では、韓国の団体は高額な新規抗がん剤へのアクセスが限られ、償還交渉の遅延が患者を苦しめると訴えている。また、ドイツの血液がん団体は、10mg・15mg・20mgで1錠あたりの価格が同一である不合理を指摘し、「有効成分ではなく錠剤に課金される」構造が深い不信を生むと述べている。
興味深い点として、同じがん患者団体であっても癌の領域では傾向が異なる。肺がん団体は製薬会社を絶賛しており、企業レピュテーションは81%(77→81)、患者中心性は46%から86%へと激伸し、ビヨンド・ザ・ピルも30%から57%へ上がっている。背景には、標的治療への精緻化と早期診断・スクリーニングの進展があるとされる。
対照的に、血液がんと乳がんの団体は評価を落としている。血液がんは企業レピュテーション53%、イノベーションは前年の70%から58%へ急落し、アクセスは26%から19%へ、患者団体との関係も67%から55%へ下がった。乳がんも企業レピュテーションが70%から55%へ、イノベーションが71%から61%へ、ビヨンド・ザ・ピルが49%から31%へと一貫して低下している。乳がん団体からは、「新規性のある薬が減り、承認の多くが既存概念の適応拡大にとどまる」という不満が出ている。

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個々の企業順位を見ると、全てのがんではRocheが首位、AstraZenecaが2位、Novartisが3位となている。注目はAstraZenecaで、2023には2位であったが、前年はServierが首位に立ち、AstraZenecaはトップ3から姿を消していたところからの返り咲きとなる。

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その返り咲きのを牽引は乳がんと肺がんで、同社は両領域に厚いポートフォリオ(タグリッソ、イミフィンジ、リムパーザ、エンハーツ)を持ち、2026年Q1の上位7製品のうち5つががん薬となっている。
血液がんではNovartisが1位、J&Jが2位、AstraZeneca(カルケンス)が3位。肺がんはAstraZeneca1位、Roche2位、Amgen3位という並びとなっている。

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