被用者保険の適用拡大と入院時食費の物価高騰対応について議論
- 被用者保険の企業規模要件は撤廃する方向で概ね意見が一致
- 賃金要件(月額8.8万円)も撤廃する方向で概ね意見が一致、ただし時期に配慮
- 週20時間の労働時間要件と学生除外要件は今回見直さない
- 入院時食費は1食640円から670円へ30円引き上げ済み(令和6年6月施行)
- CPI(食料)の伸びは2024年1-10月平均で2018年比19.5%
第191回社会保障審議会医療保険部会では、資料1「被用者保険の適用拡大及びいわゆる『年収の壁』への対応について」と資料2「入院時の食費について」が示された。資料1では、令和6年12月25日の社会保障審議会年金部会の議論整理を踏まえ、年金制度と同様の方向で被用者保険の適用拡大に取り組む案が示された。企業規模要件については撤廃する方向で概ね意見が一致し、月額賃金8.8万円以上とする賃金要件についても撤廃する方向で概ね意見が一致したが、最低賃金の動向を踏まえ撤廃時期に配慮すべきとされた。週所定労働時間20時間以上の要件及び学生除外要件については今回は見直さないこととされた。常時5人以上の従業員を使用する個人事業所の非適用業種は解消する方向で概ね意見が一致したが、常時5人未満の個人事業所は今回見直さないこととされた。複数事業所勤務者の労働時間等の合算については引き続き検討するとされた。資料2では、令和6年度診療報酬改定で入院時食費の基準を1食あたり30円引き上げ、総額が640円から670円になったことが示され、食料支出やCPI(食料)の伸びが2024年1-10月平均で19.5%(2018年比)となっているなど物価高騰の状況が示された。また給食管理に携わる管理栄養士・栄養士へのアンケート結果として、安価な食材の紹介や冷凍食材・加工食品の使用増加などの工夫が行われていることが示された。