2026年10月14日、中医協総会が10月7日に了承した新薬11成分14品目が薬価基準に収載される。

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_76602.html
https://www.mhlw.go.jp/content/10808000/001756860.pdf

収載されるのは内用薬9品目(7成分)、注射薬3品目(3成分)、外用薬2品目(1成分)で、ピーク時の予測販売金額の大きい順に並べたのが添付図となる。

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新規の有効成分としては、インスメッドの気管支拡張症治療薬ブリヌスプリ(ブレンソカチブ)、グラクソ・スミスクラインのB型肝炎治療薬ヒブサーゴ(ベピロビルセン)、リズムファーマの後天性視床下部性肥満治療薬イムシブリー(セトメラノチド)、ノバルティスの慢性蕁麻疹治療薬ラプシド(レミブルチニブ)、武田薬品のナルコレプシー治療薬オーゼイフル(オベポレクストン)などある。特にヒブサーゴは日本が最初の承認国となっている。

既存の成分の剤形・規格・適応拡大となっているのはアッヴィのリンヴォック内用(液用剤形の追加)、ヤンセンファーマのステラーラ皮下注45mgバイアル (小児用剤形の追加)、アストラゼネカのビレーズトリ14.4エアロスフィアはCOPD用として収載済みの製剤に対する気管支喘息用の新規格となっている。

算定方式は、原価計算方式が5成分、類似薬効比較方式(Ⅰ)が5成分、規格間調整が1成分である。以前の投稿で記載した通り、原価計算方式の5成分は、補正加算が認められたものの加算係数が0とされ、加算は価格に反映されていない。

ピーク時予測販売金額が100億円を超えるのは5成分で、ブリヌスプリ(490億円)、ヒブサーゴ(398億円)、イムシブリー(281億円)、ビレーズトリ(272億円)、ラプシド(180億円)となっている。

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今回の資料の中で算定の参考として海外の薬価が記載されているものについて、日本との価格を比較する。米国の参照価格はWAC(Wholesale Acquisition Cost)で、メーカーが卸に販売する際の表示価格で割引やリベートを反映する前の価格となる。また、NADAC(National Average Drug Acquisition Cost)は、薬局が実際に購入した価格の全米平均値となる。

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米国価格との差が最も大きいのはラプシドで、日本の薬価は25mg1錠929.00円で米国NADACの8%、ドイツの交渉前価格の16%となっている。

イムルリオは比較薬のトルカプに合わせた算定値が13,775.90円だったが、外国平均価格調整が行われ、上限である2倍の27,551.80円に引き上げられたがそれでも欧米の半分程度である。

ブメリティは、米国WAC(12,259.00円)に対しては17%だが、欧州と比べると英国(2,537.80円)の81%、ドイツ(1,503.00円)の137%、フランス(1,155.60円)の179%で、外国平均価格(1,732.10円)を約19%上回っている。

新医薬品一覧表には、費用対効果評価の対象への該当性も記載されている。ピーク時の市場規模予測が100億円以上の区分(H1)に、ブリヌスプリ、ラプシド、イムシブリー、ヒブサーゴの4成分が該当し、50億円以上100億円未満の区分(H2)にはオーゼイフルが該当している。H1・H2は有用性系の加算が算定された品目や、原価計算方式で原価の開示度が50%未満の品目が対象となる。

https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/001137587.pdf

革新的新薬薬価維持制度(旧・新薬創出等加算)については、ブメリティを除く10成分が該当した。主な理由は、加算の適用(ブリヌスプリ、ラプシド、ヒブサーゴ)、希少疾病用医薬品の指定(オーゼイフル、ヒアニュオ、イムシブリー)、小児加算の適用(リンヴォック内用液、ステラーラ、ビレーズトリ)、加算適用品等の収載から3年以内・3番手以内(イムルリオ)となっている。