分析記事:決算・業績
製薬企業の決算、業績見通し、株価の動き。
承認・開発
ノバルティス、直近3件の臨床開発後退(治験の停止と失敗)で株価急落
2026年9月8日、ノバルティスが直近1週間で2つ目の臨床試験失敗を発表し、株価が一時10%を超えて下落した。時価総額にして約240億スイスフラン(296億ドル)が失われたこととなり、上場来最悪の下落率となっている。
医薬品卸・流通
投資会社シルチェスターがメディパルHDへの社長解任を含む4議案を提案し、臨時株主総会招集を請求
2026年9月2日、英投資会社シルチェスター・インターナショナル・インベスターズが、医薬品卸最大手のメディパルホールディングスに対し、臨時株主総会の招集を請求した。
マーケティング・MR
第一三共が中期計画達成を見据えて2027年4月1日付でコマーシャライゼーションユニットを新設
2026年8月24日、第一三共が2027年4月1日付でコマーシャライゼーションユニットを新設すると発表した。
AI・デジタル
JMDC 2026 第1Q決算 -製薬コマーシャル向け取引が前年同期比46%増
JMDCの2027年3月期第1四半期は売上収益126億円(前年同期比17.5%増)。製薬コマーシャル向け取引が46%増と伸び、株価は大幅高となった。
決算・業績
向かい風の中での製薬業界Q2好決算ラッシュ:上位25社中9社が前年同期比で二桁増収
好決算が続く2026年Q2。上位25社のうち9社が二桁増収を記録し、うち3社を日本企業が占めた。リリーは7四半期連続で首位を独走している。
マーケティング・MR
2026年7月の製薬会社による米国TV広告出稿ランキング -1位はスキリージで広告費47億円
2026年7月の米国TV医薬品広告出稿ランキングでAbbVieのスキリージが首位。乾癬やIBD領域で競合するJ&Jのトレムフィアとの合計出稿額はわずか1.8億円の差で拮抗し、4年に一度のFIFAワールドカップを集中的に活用する戦略も浮かぶ。
医薬品卸・流通
四大医薬品卸のFY26 Q1決算、全社が増収・営業減益
医薬品卸大手4社のFY26第1四半期決算が全社増収・営業減益となった。仕入価格上昇やリベート減少、革新的新薬薬価維持制度の影響など、構造的な課題が利益を圧迫している中、各社の対応が問われている。
決算・業績
エムスリーFY26Q1決算、ペイシェントソリューションを除き全て減益で株価急落
エムスリーの2027年3月期第1四半期決算で、ペイシェントソリューション事業を除く全セグメントで減益となった。売上は増加したものの営業利益は8.6%減少し、親会社帰属利益は23.4%も落ち込んだ。
決算・業績
ファイザーが2026年Q2決算の中で25億ドルのコスト削減計画を発表
ファイザーが2026年第2四半期決算で、COVID製品の売上減少を補うため25億ドルの追加コスト削減を発表。累計97億ドルの削減計画により、2028年以降の成長を目指す。
決算・業績
Novo vs Lilly:GLP-1競合の2026 2Q結果
2026年第2四半期の決算でLilly とNovoのGLP-1市場での差が拡大している。Lillyは米国インクレチン薬市場で60.9%のシェアを獲得し、経口薬でも先行するNovo との競争が激化する一方、Novoはパイプライン段階での開発課題も抱えている。
M&A・提携
AstraZenecaとBristol Myers Squibbが合併協議 – 合併したら売上高世界一の巨大企業へ
英フィナンシャル・タイムズの報道により、AstraZenecaとBristol Myers Squibbが合併協議を進めていたことが明らかになった。実現すれば企業価値約4,000億ドルの史上最大級M&Aだが、BMSの主力薬の特許切れ対応が背景にあり、独占禁止法上の懸念も指摘されている。
決算・業績
Alnylamの株価がQ2決算発表後に30%急落し時価総額120億ドル消失
Alnylamの株価が決算発表後に30%急落し、時価総額120億ドルを失った。TTRアミロイドーシス治療薬の通期売上見通しが引き下げられ、蓄積需要の正常化と競合薬の試験失敗が背景にある。
決算・業績
AbbVieのスキリージが世界最高売上時代のヒュミラの記録に並ぶ
AbbVieのスキリージが2026年第2四半期に四半期売上55億5,000万ドルを記録し、かつてのブロックバスター・ヒュミラの最高額と並ぶ水準に到達。ヒュミラの特許戦略による長期売上維持がいかに後継品への移行を可能にしたか。
決算・業績
【アストラゼネカ 2026年上半期決算】オンコロジー・希少疾患の躍進と2030 年までに売上800億ドルの目標
アストラゼネカは2026年上半期、総売上高306億7,200万ドル(前年同期比+9%)を達成した。オンコロジー・希少疾患領域の二桁成長がフォシーガの特許切れなどの逆風を補い、2030年までの売上800億ドル目標に向けて順調に推移している。
決算・業績
研究開発の生産性、アクセス、コマーシャル実績を評価する新指標でイーライリリーが1位に
Norstellaが発表した創薬から発売後まで全工程を評価する新指標P3iで、イーライリリーが世界大手25社中1位に。GLP-1の成功が牽引する一方、薬へのアクセス面には課題が残る。
決算・業績
GSKの第2Q決算、営業利益76%減でコストカットプランを発表
GSKが第2四半期決算でHIV治療薬の特許満了に備え、3年間のコスト再配分計画「Accelerate Growth」を発表。年19億ポンドの削減で後期パイプラインを強化し、Phase 3試験を倍増させる方針を示した。
決算・業績
中外製薬の上半期決算、Core営業利益率49.6%
中外製薬の2026年上半期決算は売上高6,633億円(前年同期比14.7%増)、Core営業利益率49.6%に達した。ロイヤルティ収入の増加が利益率を押し上げる一方、オンコロジー領域では後発品浸透の影響が目立つ。
決算・業績
J&Jがステラーラの特許切れによる減少分をトレムフィアで埋めて売上見通しを上方修正へ
J&Jの2026年第2四半期決算は、トップ製品ステラーラの特許切れで売上が55%減少する中、免疫領域のトレムフィアが72%増と急伸し、その減少分の94%を埋めた。売上見通しは上方修正され、通期で初の1,000億ドル超えが見えてきた。
決算・業績
2025年度 国内医薬品売上ランキング (Answers News):キイトルーダの3年連続1位とマンジャロの急浮上
2025年度の国内医薬品売上ランキング発表。MSDのキイトルーダが3年連続首位で2,000億円超となった一方、マンジャロが3年目で急浮上。一方、特許切れ医薬品は後発品やバイオシミラーに蚕食され、大幅な売上減が続く。
海外動向
外国人幹部 > 日本人社長となる製薬の役員報酬
日系製薬大手で、米国事業を率いる外国人幹部が日本人社長を上回る報酬を受け取る事例が複数見られる。米国と日本の報酬市場の格差が背景だが、ガバナンスの透明性が問われている。
決算・業績
武田・ウェバー社長 報酬23億円は客観的に評価して高いのか
武田薬品のウェバー社長の報酬23億円は、国内では突出して高い。だが世界のメガファーマと比べれば相応の水準である一方、足元の成果が報酬の伸びに追いついているかは議論が分かれるところだ。
マーケティング・MR
米国DTC広告費ランキング、上位3つを免疫の生物学的製剤が独占
米国の医療用医薬品DTC広告費ランキング(2026年5月)で、AbbVieのスキリージが3,890万ドルで首位、J&Jのトレムフィアが3,880万ドルで2位。上位3つすべてが免疫疾患薬で占められ、IL-23阻害薬の競争激化を映し出している。
決算・業績
2025年ライフサイエンス企業の高額報酬CEOトップ25
ライフサイエンス企業のCEO報酬の基準が4年ぶりに引き上がり、トップ25は全員年間2,500万ドル超を得ている。S&P500を上回るペースで報酬が膨らむ中、業績条件の撤廃やリプライシングなど、基準を後付けで変更する事例が相次いでいる。
決算・業績
アステラス製薬の中期経営計画 -重点製品群売り上げ倍増も、単年度数字目標なし
アステラス製薬が5カ年の経営計画2026を公表。イクスタンジの特許切れで売上は減少する見通しだが、重点戦略製品の売上を2倍に拡大することで、利益とキャッシュフローの成長を目指す。単年度の数字開示がない戦略の意図とは。
決算・業績
エーザイ、レケンビに賭ける中期計画 -2028年度に売上高1兆円へ-
エーザイが中期計画で2028年度の売上1兆円達成を掲げた。成長の鍵はレケンビの拡大にあり、皮下注や血液バイオマーカーの普及、実臨床データの蓄積が重要なマイルストーンとなる。
肥満症・GLP-1
圧倒的速さで売上高世界1位になったチルゼパチド(GLP-1)
チルゼパチドがグローバル医薬品売上で1位となり、2025年の売上高は約365億ドル。過去のメガブロックバスターと比べ、承認から世界トップまでの速度が圧倒的に短縮されている。
決算・業績
医薬品4大卸 FY2026決算 -4社とも増収減益-
医薬品四大卸の2026年3月期決算が出そろい、4社とも増収になった一方で営業利益は減少。薬価改定と選定療養の導入が本業の採算を圧迫する中、各社はスペシャリティ医薬品や再生医療といった新事業への投資を加速させている。
承認・開発
キッセイ薬品タブネオス -国内20例死亡とFDA承認撤回提案-
キッセイ薬品の主力品タブネオスで国内20例の死亡とVBDSの重篤例が報告され、新規投与の中止要請が発生。一方、FDAは治験データ虚偽疑いを理由に米国での承認撤回を提案した。115億円の売上を占める主力品の危機が経営に与える影響は大きい。
決算・業績
武田薬品2025年度決算 -ウェバーCEO最後の決算-
武田薬品の2025年度決算は、ウェバーCEOが退任前に提示した最終実績となった。VYVANSE減収を新製品群で部分補完し、次期CEOキムが掲げた3つの有望新薬の臨床成功と既存主力品の特許切れ対応が、中期経営の鍵を握る。
M&A・提携
帝人ファーマの武田糖尿病事業買収は意味があったのか
帝人ファーマが2021年に武田薬品から1,330億円で取得した糖尿病事業について、5年で累計534億円の減損を計上した。競合品のシェア伸長と戦略転換により、当初の想定から大きく乖離した。
決算・業績
帝人2025年度決算 -ヘルスケア事業利益134億円(+136%)、26年度は減益見通し-
帝人のヘルスケアセグメントは2025年度に事業利益134億円と前年比2.35倍に伸長した。しかし2026年度は希少疾患以外の医薬品を絞り込むため、売上・利益とも減少が見通されている。
決算・業績
第一三共第6期中期計画——2030年売上3兆円・営業利益6,000億円の現実味
第一三共が発表した第6期中計は、2030年度に売上3兆円以上・営業利益6,000億円以上を目指す。前期の為替追い風を除いた実質成長率を維持できるか、またがん領域4製品の上市・拡大が鍵となる。
決算・業績
第一三共2025年度決算 - 決算発表延期からの下方修正
第一三共が2026年3月期決算を発表し、営業利益を当初予想から31.6%下方修正。売上は過去最高を達成したものの、ADC製品の需要予測の見直しに伴うCMOへの損失補償883億円が大幅減益の主因となった。
決算・業績
小野薬品決算発表 -フォシーガクリフ(短期)とオプジーボ・ロイヤリティクリフ(中期)-
小野薬品の2026年3月期は過去最高決算となったが、2027年3月期は減収減益を予想。フォシーガの共同販売契約終了による短期的な減収と、2028年以降に迫るオプジーボの特許切れが経営課題。デサイフェラ買収とグローバル化がこれらのパテントクリフ乗り越えの鍵となる。
決算・業績
海外売上比率77%とビジョン2030 —協和キリンが進める希少疾患グローバル化
協和キリンの2026年Q1決算は増収増益だが、希少疾患グローバル戦略品が売上の約49%を占める中、ロカチンリマブの開発中止が中長期的に課題に。Vision 2030の目標達成に向け、次世代パイプラインの成長が問われる。
決算・業績
米国/グローバルともにGLP-1市場でイーライリリーがシェア50%超え
イーライリリーの2026年第1四半期決算で、GLP-1市場における同社のシェアが米国・グローバル双方で50%を超えたことが明らかになった。インクレチン領域は前年比90%成長し、ノボノルディスクから市場の覇権が移りつつある。
M&A・提携
塩野義の8,800億円ディールとその目的
塩野義製薬が2025年度に立て続けに行った計8,800億円超のディール。ロイヤリティと感染症事業への依存からの脱却を目指すもので、各投資が異なる課題に対応している。
M&A・提携
ブイキューブ社の決算と上場廃止について
ブイキューブが2026年6月に上場廃止となる。コロナ禍の特需が終わった主力事業の不振に加え、買収したXyvidの巨額減損損失が債務超過を招いた。
決算・業績
エムスリー2025年度決算:AIによるネガティブな影響は1%のみと発表
エムスリーの2025年度決算は売上高3,514億円と前年比23%増。AI導入による事業へのネガティブ影響は全体の1%に限定され、むしろAIを活用した競争力強化を戦略の中心に据える方針を示した。
決算・業績
レケンビ世界売上880億円 – アリセプトとの立ち上げ比較など-
エーザイのアルツハイマー病治療薬レケンビが2025年度に世界売上880億円を達成。アミロイドベータを除去する疾患修飾薬として初めて有効性を統計的に証明し、初期3年間の成長曲線はアリセプトを上回る軌跡を示している。
決算・業績
アステラス製薬2025年度決算で過去最高の売上高・営業利益達成(XTANDIのパテントクリフ特許切れが2027に迫る)
アステラス製薬の2025年度決算は売上収益2兆1,392億円、コア営業利益5,557億円と過去最高を達成した。しかし2027年8月のXTANDI特許満了を控え、現状の成長基盤ではそのインパクト吸収が十分でないとの見方が市場にある。
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